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そのときめきを隠したポーカーフェイスで、オレは女性に尋ねる。
「もっと記念になるようなこととは?」
女性がにっこりと笑みを浮かべると、左頬にえくぼができた。
かわいい・・・。
「それはですね・・・」
そこまで会話したときに、周囲の異常に気付いた。
同乗者たちが下半身を丸出しにしていたのだ。
「なんですかこれ?!」
オレは話しかけてきた女性に聞いた。彼女はこともなしに答えた。
「記念ですよ。き・ね・ん☆」
嫌な空気が漂った、気がした。
ヘリが上空へと上り詰め、いざ夜景を楽しもうとしているところに、下半身を丸出しにした女性たちが、一斉にヘリのドアへとつめよった。
パイロットは止める気配もない。話しかけてきた女性は、オレのズボンに手をかけ、
「さあ、あなたも記念に」
と言うではないか。
記念? 何の記念だ。と思っているうちにズボンを脱がされた。
「やめてください!」
という叫びは、ヘリのプロペラの音でかき消された。
女性たちは一斉に、ドアから脱糞を始めた。
話しかけてきた女性はオレの手をひき、一番端っこに座り込んで、さあ、さあ、というようにオレを見ながら脱糞した。
オレは恐怖に襲われ思わず脱糞した。
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