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ヘリに乗り込んだときから異常な空気は感じていた。
同乗者はみな女性。
男はオレ一人ときたもんだ。
しかも同乗者たちはいかにも下世話な話に夢中だった。
曰く
何人のパイロットと寝たか
曰く
何人の同乗者と寝たか
曰く
何人の経験人数がいるか
うんざりしつつも、せっかく当たったナイトクルーズ。
ひとりでも楽しみたい。
と、隣に座っていた、比較的清楚な女が話しかけてきた。
「おひとりですか?」
「はい。たまたま応募したナイトクルーズに当選したので、記念に、と思って。」
「では、もっと記念になるようなことをしませんか?」
ドキン、と心臓がときめく音がした。
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