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というのが私の経験した七不思議。
迷惑なストーカー先輩による偶然の産物だった気もするけど、あのどこまでも続く真っ暗な通路へは二度と行きたくない。
私が思うには、あの通路は死後の世界へ繋がっているんだと思うの。
私たちが小学一年生の夏に交通事故で死んだあの子と会ったのがその証拠。
生きているこっちの世界から死後の世界へ行くには体が不必要。
だからね。食べちゃうんだ。あの通路が生きている人の体を。
あの時の私たちみたいに此方から彼方へいこうとする人の体をね。
迷惑な先輩はもうこっちへ戻ってこない。
私は、辛うじて左腕をなくしたけどかつての親友に救われた。
迷って迷って、ふと見つけたちょっとだけ雰囲気の違う地下通路は入る前に気を付けた方がいいよ。
その通路はお腹を空かせていて、通ろうとする生きた獲物を待っているのかもしれない。
気がついたときには、もう
「ざくり」
と、食べられちゃっているかもよ。
これで、私の経験した話はおしまい。
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