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僕の使っている携帯電話とパソコンはフィルタリングでアクセス制限されている。
だから僕はインターネットで刺激的な動画や画像を見る事が出来ない。
従って僕はおかずを見つけるのに苦労する。
しかし、僕の家におかずの素になるとんでもない者が転がり込んで来た。
その話をする前に断っておくと、現在、僕は高校一年生なのだが、父は35歳で母は34歳だ。つまり僕は父母が二十歳前に出来た子なのであって所謂、出来ちゃった婚で父母は結婚したのではないかと推測できる。
現に父は器量の芳しくない母を好いてるようではない。若気の至りで早まってやっちゃったということなのだろうと思う。
そんな父にとって転機が訪れた。母が浮気をしたのだ。それが発覚して結局、母は愛情が希薄な事もあり僕をあっさり見捨て浮気相手と一緒になり、その男性が慰謝料を父に払って揉め事は解決した。
離婚後、父は見違える程、生き生きとした。実は父は母と離婚前、寝る気にはなれず夜の営みが皆無だった為、欲求不満が溜まって風俗に通う内、一人の風俗嬢と恋仲になり、再婚できる運びとなったからだ。
その女性と僕が初対面したのは、梅雨時の或る日曜日の昼頃だった。
大きな声で只今!正雄!と言って家に帰って来た父がいつになく明るい声だったので可成り機嫌がいいことを察した僕は、出迎えようと玄関に行くと、なんと父の横に小顔で胴間が短く小股の切れ上がった、妙齢の美人が立っていたのだ。而もノースリーブのシャツにデニムの短パン姿だから手足の肌が露になっていてスタイルもプロポーションも抜群であることが一目で分かった僕は、あまりにも衝撃的で刺激的で今にも勃起しそうだった。
「驚いただろう!正雄!」
「あ、ああ・・・」
「実はお父さんなあ、今度、この人と再婚することになったんだ。」
「夏美と言います。よろしくね。」と夏美に笑顔で言われた時、僕は、そのコケティッシュな容姿に心も体も蕩け落ちて、その儘、恋に落ちるような危険を感じた。
「まだ24歳で正雄と八つしか違わないけど、これから正雄のお母さんになる訳だ!でも、お母さんと呼ぶには若すぎるし、正雄も恥ずかしくて呼べないだろうからどう呼ぶべきだろうねえ?ハッハッハ!まあ、兎に角、お祝いに寿司を買って来たから食べながらゆっくり話し合おうや!」
そんな訳でその日の昼飯は寿司三昧になり、父は寿司を食いながら昼から酒が進み、夏美は父へのサービスを怠らない一方、僕に気に入られようと媚を売りながら寿司を食い、僕と打ち解けることに努めた。
「私、正雄さんの継母になるのだし、正雄さんのお姉さんみたいなものだからお母さんというよりはママよね。だから気軽にママって呼んで!」なんて無理矢理こじつけて夏美が言うと、父も調子に乗って、「そうだ!そうだ!それがいい!そうしろよ、正雄!ハッハッハ!」と相変わらず上機嫌で言った。夏美と申し合わせたのだろう。
夏美は父に酌をする仕草もとても色っぽかった。手慣れたもので女遊びを頻繁にする父のことだ、このことからも夏美がキャバクラかバーで父の相手をしたこともある元風俗嬢なのではないかと僕はまず夏美のことを推測した次第だ。クーラーが効いているのに妙に汗ばみながら・・・
それから僕は夏美を汚らわしく感じなくもなかったが、結婚式での夏美は清らかなものでその花嫁姿は絶品だったし、夏美と暮らすことになると、前の母と違って小うるさくないし、良く世話をしてくれるし、何と言っても器量良しだから何の抵抗もなく夏美を受け入れるようになり、夏休みになってから甚だしく照れながらも夏美のことをママと呼ぶまでに夏美と親しくなった。
だが、夏美は元風俗嬢にも拘らず、僕を誘惑するようなことはなかった。それは父にそんなことは絶対、してはならないと厳重に注意されていたからだろう。しかし、盆休みになって家族で海水浴へ行った時、夏美はなんと大胆にもビキニ姿になってしまった。
で、僕は少しでも見れば、勃起して海水パンツだからもろもっこりになって目立ってしょうがないと思い、目のやり場にほとほと困った。
全くあの時程、堪らない気持ちになったことはない。
夏美はそんな僕を愛おしく思いながら笑っていたに違いない。
僕は夏美への思いを振り払おうと、お世辞にも綺麗とは言えない海に敢えて入り、とことん泳いだ。
お陰で不快になり、へとへとになりながら陽光と潮風に満ちた殷賑な浜辺を彷徨っている間、父は夏美とパラソルの下、嘸かしいちゃついていることだろうと想像していると、不意に父に捕まえられ、家族の写真を撮ることになった。
その時、撮った写真、つまりデジカメで撮った画像をパソコンに取り込んでプリンターでA4サイズのフォト光沢紙にプリントして出来上がった物、それが何枚も納まったアルバムを僕は今、手にしている。
夏美が撮った写真は別として父が撮った僕と夏美が映っている写真。僕が撮った父と夏美が映っている写真。父が撮った夏美だけ映っている写真。そして僕が撮った夏美だけ映っている写真。今や、それらが僕の最高のおかずになっていることは言うまでもない。
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