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2話 趣深い
「で、何の用にゃ?」
「お金持って来たからあれ買おうかな」
それを聞いた猫さんはこの場を一旦離れて、段ボールを持って来た。
箱には『東京マルイ Program 90』と描かれた紙があった。
「お値段3万円ですにゃ」
風香の財布から、一万円札三枚が出て来た。更に、その中には一万円札が十枚以上あった。
「そ、それ買うの!?」
「うん」
金銭感覚のネジが外れた?高すぎだよ!高杉君だよ!
「あと今日中に全部揃えるよ」
「本当かにゃ!?」
「ええ」
その後も風香に着いて行ったが、グローブやマガジン、マスクなどを買って行った。
「試し撃ちしたいんだけど…」
「シューティングレンジに来るかにゃ?」
「ええ」
店の裏にはコンテナが一杯あるフィールドがあり、シューティングレンジという看板が飾ってある所もあった。
そこで、先程買った銃を構えてトリガーを引く。
パシュっという音が鳴り、その後にはカンッ!という金属音が鳴る。おそらく、的が金属製だからだろう。
「折角だから海座も撃ってみる?」
滅多に無い機会だから、少しだけやってみようかな。
「少しだけ」
俺はそういって銃を受け取った。
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