切なかったのです……

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さて、そのイラストを描いてくださったクリエさんが退会されると聞いて、いや他のイラストも出来れば使わせて頂きたいものが……うーん……。 となっていたとき、『良かったらキープしておいてください。』とお言葉をかけて頂きました。 マジ?!いいの? で、いくつかキープさせて頂いたのですが、しかし、その方は2月いっぱいで退会されてしまったら、自分のイラストがどんな風に使われるのか分からないままお辞めになることになる。 快く使わせていただいた感謝の気持ちもありましたし、ご自身の作品がどのように使われるのかも確認して頂きたい気持ちがありました。 うーん……。 ざっくりした構想はあって、この作品に使わせてもらおう、という気持ちはある。 1章の半分くらいはメモ代わりに書き出していました。 1章分を執筆して公開できる状態にして、頂いた表紙を付けさせて頂いて、1日24時間だけ公開する。 その間にその方が見て下さればいいなあ、という気持ちでした。 ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、そらには友人に『紺野遥さん』というクリエさんがいます。 彼女は私以外の方にもイラストを提供していて、中には『そらとだけやり取りしてたら、こんな思いはしなくてよかったんだけどね』ということもあったようなのです。 そらは皆様ご存知のとおり、まかろんKさんや、らむねさんにも表紙を提供して頂いています。 こちらについては対価をお支払いしているもので、遥にもそれをお願いしていますが、彼女はそれを『そこには到っていないから』と受け取ってくれることはありません。 お願いしてたまにお食事だけご馳走様させてもらったりします。 表紙は特にその小説の顔であったりもしますよね。 特にそらは長編が多いので何ヶ月もその表紙を使うことになるし、おそらくは皆さんもそれを目印にしているところはあると思います。 遥にとっては、ピックアップでもランキングでも自分のイラストがどんって載っているとうわっ!と驚いたり、子供の活躍を見るような心地なんだそうです。それも、しらなかったけど、教室のうしろに貼られてたのを参観日に見る、みたいな。 手を離れたものを、大事にしてくれるのは嬉しい、と。 そんな話を以前に聞いて、やめられてしまう前にこの作品に使わせて頂こうと思っていたのです、とお知らせしたいなあ、と思いました。 感謝と、尊敬と決断への餞の気持ちで。
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