貴女もいかが?

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貴女もいかが?

この世に、欲望を知らぬままただその中にある欲望をひたすら秘密裏に抱えたままの勿体ない女性がわんさかといる。それはもう本当にもったいない、非常にもったいない、世の男性は理想を見すぎて本当の美しさというのを見抜けていなさすぎる……ああ、本当にもったいない。 元々僕たち悪魔は、女性の快楽に満ちた愛液を御馳走とする。 ならその女性たちをいただきに行くのは……普通のことでしょう? さぁ、そこの貴女はどうですか? 独身の方は勿論、既婚の貴女でもいいんです。 年なんて一切関係ない。 だって、男には見えない存在の悪魔なのですから。 女性の愛液をもとめる悪魔ですよ。男に見えては何の得もありません。それは男のものを好む悪魔の特権です。ああ、こちらの話も興味はありますか? でもそれは……ご自分の想像にお任せしてください。僕の口からはとても……フフ、言えませんから。 別に、夢だと思っていただいても僕は構いません。 だって、フフ、僕が満足出来ればそれでいいのですから。 疲れをため込んだ貴女。そのため込んだものを欲望として吐き出してみてはどうでしょうか。終わらない仕事、育児、家事、人間関係のややこしさ、社会の波についていけない自分への劣等感……ああ、あげればキリがない。知っていますよ、人間は女であるからこそ人間同士の関係がややこしくなってしまうことも。
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