どうも、イケメン悪魔です

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フフフ……僕が軽く囁くだけでもう雌の匂いが漂いますよ。冷静な脳を狂わすような、誘惑の甘い香り……ああ、なんて、いい香り……。さぁ、僕に身を任せて。君は長い間ご無沙汰なんだろう? フフ、そんなに赤くなって。大丈夫、恥ずかしいことではありませんよ。むしろ、子どもの生まれた夫婦にはよくあることなんですから。 さぁ、僕に身を預けて、見て 僕の瞳の奥を ほら、感じるでしょう? 貴女の身体を走る、僕の指を ほら、今君の首元に。僕の温かい指を感じるでしょう。君の緊張した汗で少し湿って……ほら……なぞりやすい肌になっている。首元の輪郭をなぞって…… 下に……少し硬い鎖骨の形をなぞって……フフ、震えましたね、貴女の身体が。ほら、ねぇ? 気持ちいいでしょ。人になぞられるっていうのは、こんなにも気持ちいいことなんですよ。ゆっくりでも、こうやって指を裏返して爪の部分ですっと上になぞっても……フフ、身体はとても正直に反応してくれる。そう、こんな少しの触れ合いでも身体は気持ちよくなるんです。だから僕はゆっくり、ねっとり、女性の愛液をたっぷり出して、それを頂く。 覚悟は、いいですね? そう、お利口だね さぁ、僕の声を聞いて、委ねて ほら、感じるだろう 僕の指を 自分の指をお腹に当ててそっと撫でてごらん どうだい?それすらも僕の指に感じるでしょう 僕の呼吸も、少し混ざる唾液音も、全部、聞いて
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