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やはり私には何も出来ない。この男に言葉一つかける事も出来ない。いつだって一方的に相手が話して、それで終わりだ。誰も答えなんて求めていない。
誰にも望まれていないのに、つらつらと無駄な事を考える。ただの暇潰しだ。そう、暇潰しだ。私という存在が消えて無くなってしまうまで、あまりにも長い時間が必要だからだ。
話を終えると男は去って行った。私には男の姿が見えないので、どのような男であったのか終ぞ分からなかった。
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