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行動その1
怖い KもFも怖い 同じ人物なのか本当に2人いるのか それさえもわからない ただ この家の郵便受けに直接封書を投函できる人物が一人はいるのだ しかも私の車の鍵を持っているかもしれない・・・まさか・・・私は二ヶ月ほど前に美容室へ行った時の とある記憶を思い出した
その日 私は髪を少し明るめにカラーしに行った 液剤を塗布した直後 美容師Kは
「急ぎの手紙があるので速達出しに郵便局まで行ってきます すぐ戻りますから このまま待っていてください」
と コーヒーと雑誌を私の目の前に置き 15分位どこかへ出かけて来た
美容室へ行くと まず先にバッグを預ける レジの奥の棚にしまって置く もしあの時 Kが私のバッグを持ち出し町のどこかで鍵のコピーを作っていたら・・・怖い 怖すぎる 車の鍵だけではなく家の鍵もKは持っているのではないか きっとそう きっと そうに違いない
私は慌てて家を出る 車で50分ほどのK市まで行き 家の鍵を早急に換えてくれる業者を捜す 明日の朝9時に換えてもらう約束をして その日は市内のビジネスホテルに宿泊
ホテルで私は2通の手紙を書いた
Kへの手紙
ニューヨークなんて ビックリ!
しばらく戻って来られないわね
寂しいな・・・でも
夢に向かって羽ばたけるKちゃんは
偉いなと思う
私も今の仕事を頑張りながら
自分の夢を探してみようと思います
もしかすると 自分にも気付かない
特性や才能があるかもしれない
いろいろなことにチャレンジして
自分を試してみたいと思います
Kちゃんのお陰で 今までとは違う
前向きな気持ちで生活できそう
だんだん本気で
好きになってしまいそうなKちゃんへ
Fへの手紙
驚きましたが 冷静に読み返すと
あなたの手紙には真実を感じました
私はもう仕事を辞めて実家に帰ろうか
とも思いましたが
もう少しだけ頑張ってみようと思います
せっかく勉強して頑張って就職したのに
自分に何の問題もないのに
仕事を辞めるのは悔しい
もし あなたが私を応援して下さるなら
あなたが誰なのか知りたい
あなたがKと同一人物ではないと
確信し安心するために
携帯電話でお話できませんか?
電話番号を教えていただけたら
必ず電話します
お願いします
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