1.2. チャールズ

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「ねえ、エラに教えてくださいませ?何を考えていらっしゃるの?」 エラは焦らすように夫の唇をついばみながらたずねる。彼はそっと妻を抱き上げ、ベッドにその身を沈める。 「きみのことを考えているよ。ずっと。」 その舌は優しく、執拗に妻の言葉を絡め取っていく。手のひらが彼女の体の稜線をなぞる。その体の火照りは徐々に上に伸ばされ、エラは熱く潤んだ瞳で夫を見つめた。 「本当?私のこと、愛していらっしゃる?」 答えはなかった。寝息を立てるチャールズを、妻は満足げに見つめた。 「ねぇ、”セツナ様”ってどんな方でいらっしゃったのかしら?全部、おしえてくださいませ?」 エラは眠っている夫の頭を優しく撫でながらたずねる。
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