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私の体はボロボロになっていた。傷だらけだった。まだ動かせるのが不思議なくらいだ。だが、ここで止まる訳にはいかない。家族が、故郷のみんなが私を待っている。この星のかけらをみんなに届けないと。
ボロボロになった私の体にはもはや使命感しかなかった。
食事も休憩も取らずに昼も夜も飛び続けた。
そしてとうとう、遥か向こうに青い光が見えた。
そうだ。地球だ!
……なんて美しいんだろう。この世にこれだけ美しいものがあるんだろうか。人々に希望の光を取り戻して欲しい。そしてこの青い美しい星をいつまでも守って欲しい。私はそう願った。
地球の青を心の支えにして、私はとうとう帰ってきた。愛する故郷だ。
だが、私のボロボロな体は地球に降りる熱に耐えられないということを私は知っていた。だから私は、星のかけらを特別なポッドに入れて家族の指示通り地球に落としたのだ。きっと探し出して受け取ってくれるだろう。
……ああ、だんだん体が熱くなってきた。
もう一度みんなの元に戻れたら良かったが、それはもはや叶わない。
ここから見る地球の姿は本当に美しい……
だから、これをあなたへの最後の手紙にしようと思う。
この写真をあなた達へ贈ろうと思う――
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