名付け親

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(はあ・・・) 勝手に話をしていくみぃについていけていない僕は圧倒されていた。 右前足・・・もう面倒だから右手とする。 右手をペロペロ舐めながらぼやいていたみぃは、つと顔を上げ僕をじっと見つめる。僕はこの目が苦手だった。透き通ったブルーの目。何だか全てを見透かされているかのように感じるからだ。 (な、何?) みぃは小さな犬歯を片側だけ見せる形でニィと笑うと (よろしくね) そう言うと和室に入り、日の当たっている場所で小さく丸くなり眠り始めた。 (なんなんだ・・・) 僕は急いで二階へ行くと、そのまま屋根に出た。 今日はとても晴れた日で、空には小さな雲がゆっくりと流れている。これから冬に向かっていくのだが、それを感じさせないくらい温かくいい天気だ。 しかし、僕の気持ちは暗い。 まだ家族がどういう人達なのかは分からないが、たった今分かった事は僕の事が分かる猫がいる。しかも、あんな子猫なのに何故か上目線。 (はぁ~) 大きくため息をついた。
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