来客

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「みぃぃ」 (⁉) 突然僕の真下で声がした。見るとあの猫だ。女の子も一緒にいる。 (あ~びっくりした。急に出てくるなよ) 親だけが引っ越してくるはずもなく、子供がいればもちろんその子供も一緒に引っ越してくる。飼っている猫も同様だ。 (しっしっ) 僕は余り猫が好きじゃない。 どうやらその猫は、僕がいる場所が分かるようで必ず僕と目が合う。今も女の子の隣にチョコンと座りながら頭を上に向け僕を見ている。 (まいったなぁ) 僕は二階の部屋へ移動した。 二階には東と西側に二部屋ある。それぞれ八畳のフローリングの部屋だ。西側の部屋が子供部屋になるのだろう。可愛いピンクの家具や服、おもちゃなどがたくさん置かれていた。東の方の部屋を見ると、両親の寝室になるのだろう。シックな色調でまとめた大人な部屋になっている。
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