15人が本棚に入れています
本棚に追加
第一章 絶望の日
「おい!テスト何点だった?」
「言うかよ」
「えぇ~本当にヤバいんだけど!」
市立沢村高等学校
偏差値は63とそこそこ高く,安定して大学にいけると定評のある高校だ。
「お~い、翔。お前何点だったの?」
翔。聞き覚えのある名前だ。・・・って俺じゃねぇか。
「なんだよ。73だけど?」
「へぇ、前と変わらないじゃん。」
「あぁ...。まぁ、普通に勉強して普通にテストやっただけ」
「数学は絶望的なのにな。」
「るせぇよ」
そう、高校は「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」「数学A」「数学B」等に別れるのだ。
ただでさえ数学は好き嫌いが別れるのだが、こうともなると・・・
普通科に行かない人の中にはそういう人も居るのだろうか?
最初のコメントを投稿しよう!