第一章 絶望の日

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第一章 絶望の日

「おい!テスト何点だった?」 「言うかよ」 「えぇ~本当にヤバいんだけど!」 市立沢村高等学校 偏差値は63とそこそこ高く,安定して大学にいけると定評のある高校だ。 「お~い、翔。お前何点だったの?」 翔。聞き覚えのある名前だ。・・・って俺じゃねぇか。 「なんだよ。73だけど?」 「へぇ、前と変わらないじゃん。」 「あぁ...。まぁ、普通に勉強して普通にテストやっただけ」 「数学は絶望的なのにな。」 「るせぇよ」 そう、高校は「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」「数学A」「数学B」等に別れるのだ。 ただでさえ数学は好き嫌いが別れるのだが、こうともなると・・・ 普通科に行かない人の中にはそういう人も居るのだろうか?
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