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第五章 血と涙の先に
20,30体もの蜘蛛を蹴散らし、死骸が掛かって重くなっていた扉を開いた。
シュピオンを討つ。
二人の胸には、ただそれだけの思いが詰められていた。
5分程歩き、玉座の間へと辿り着いた。
マツの扉は乱暴に砕かれており、力付くで破壊したということが見て分かる。
不思議なことにシュピオンは玉座に座り、不気味に笑い続けていた。
シュピオン「ククク・・・クハハハハハ・・・」
シュピオン「覇王に抗う・・・か。本当に哀れな奴等よ・・・その身を覇王に捧げれば、命を助けてもらうことなど出来るのに・・・」
アルス「馬鹿なことを言うな、お前たちは俺達人間を根絶やしにするつもりだ。助ける慈悲など微塵もない。」
続けてアルスが言い放った。
アルス「俺はここで、お前を討つ」
シュピオンはその一言を聞いた瞬間、今までにないような声で笑い始めた。
翔「な、何が可笑しい!?」
シュピオンは翔の問いにも答えることなく笑い続けた。
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