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とんでもない一家に気に入られたようです
「義姉上!ギトスの大公との揉め事は困りますよ!」
マルアール国王陛下に半泣きで話しかけられたメーメルン女公爵は、しら~っとした顔で国王陛下のお顔を見ています。
「ギトスの大公閣下と挨拶もしてないのに、揉め事なんぞ起こすわけないだろ。ってかさ?ここにフィーナ·メイ公女がいるんだけど、レイが気に入ったんだって!ギトスの大公に末公女くれって言っといてよ」
…え?
私の意見は聞いてくれないのですか?
「母上!まだ、メイに結婚の申し込みしてないんですよ?!イチャイチャして恋人として仲良くしてから…」
「…え?」
イチャイチャ?!
するつもりですか?!
「お?恋人同士のイチャイチャかよ…俺もしたかったな…」
「公爵は畳み掛けないと一緒にいることはムリだったからね…。でもイチャイチャ、いいね…。今からでも遅くないか!頬っぺたにチューしよっと」
「ハアッ?!何言ってんの!今更イチャイチャなんか考えんな」
「あ、俺も!」
「そこの夫婦たち!他人と息子の目を考えろ。見た目はアレでもイイトシなんだから!」
「「「見た目と歳の話はすんじゃねぇ!!!」」」
ボカ!
ボカ!
ボカ!
お三方とも手が早い!!!
そして容赦がない。
アシュレイ様は連続で頭を殴られ、うずくまってしまいました。
「まぁ、いっか。じゃあレイ、プロポーズしたら言うんだよ?ギトスに報告するからね。早めにしてよ?公爵をすぐに譲るから!…あ~やっとメンドクサイモノを譲り渡せる」
「そしたらまたどっか遊びに行こうぜ!今度はフェイデに行って、皇帝陛下に集ろう!」
「フェイデの皇帝、妃何人目だっけ?…皿が広くなったけど、父親より保ってるね」
「"生える薬"の効果で、皿以外の場所は頑張ってるんでしょ。それより二人とも、挨拶ラッシュが始まるぞ?行くよ!レイ、メイ。後でね~」
…女公爵って、男前だわ…。
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