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うわぁ…お顔が綺麗!
女公爵ソックリ!
なのに髪色は夫様のお一人と同じ黒。
うん、お父上はこちらの方で…え?目がアメトリン?
珍しい…って目は違う方の…。
ん?
どうなって…。
「あ?剣術頑張ったって、お前俺より弱いじゃん。俺たちの息子なんだから、俺を追い越すぐらいの根性を持ちやがれ」
「何言ってるの?レイは僕たちの息子だよ?…でも魔法弱いんだよね~。なんで僕に似ないかなぁ?根性起こして欲しいな」
………噂は聞いてたけど本当に女公爵の夫様方は、女公爵にベタ惚れなんだ。
それぞれ女公爵の肩を抱いている。
魔法で父親を調べられるのに、頑なに
"自分の子供"
と主張するって。
なんで調べないのか聞いた人がいたらしいけど
「「自分の子供じゃなかったら、さすがにちょっと凹むから聞かないし、絶対自分の子供だと判ってるし!」」
「ほら、髪の色黒だろ?」
「ほら、瞳がアメトリンじゃない」
と睨みあっていたらしい。
黒い髪色はマルアール王家の色。(黒髪が出やすいらしい。現マルアール王は金色)
アメトリンは空間属性魔法が得意な公爵家の血筋の色なんですって。
公爵家は王家の血筋だから
「髪が黒でもおかしくない」
と主張する夫様と
「空間属性魔法が使えればアメトリンになる確率は高いんだから決定打にはならない」
と主張する夫様で一触即発になったところ
「アホな喧嘩をするなら叩き出すぞ?!それぞれ家に戻されたいのか?子供を大事にしない父親なんぞ、害悪だ!要らん!!!」
と言われ、土下座で平謝りしたと聞いた…。
「レイは錬金術もヘタクソなんだよな~。私の息子なのに根性がない」
今度は女公爵の言葉。
ガックリ項垂れるご子息…。
女公爵と夫様方が、人差し指をピッとご子息に向けた。
「「「オールセカンドスター!」」」
うわ、可哀想。
出来すぎで、しかも魔王をボコボコにした驚異な親を持つと大変なのね…。
私は疎まれるだけだったからまだましかも…。
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