姉様が乗り込んできました

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姉様が乗り込んできました

「…いらっしゃい。メイの姉君なのね?…似てない姉妹ねぇ…」 ? 「似てない」なんて初めて言われました。 顔だけは、私たち三姉妹は母様ソックリで美人。と言われてるのですが…。 「初めまして。私はエリア·ラナ·ギトスです。妹がお世話になっております。妹は魔法が使えないので手間がかかりますでしょ?申し訳ございません」 居心地が悪くなり縮こまると 「…魔法貯蓄症は魔法が使えないのは当然でしょ。手間がかかっても本人のせいではないのだから、姉ならば妹のことぐらい面倒見ます!というのが普通だと思うのだけどね」 …あれ? 女公爵、ご機嫌悪いのかしら? コンコンコン ノックの音がして入ってきた夫様がお一人。 「ただいま~。いや、参ったよ。ギトス大公が連絡もなく、いきなりメーメルンに来たんだ。連絡もできない頭しかないのかな?…っと失礼なこと言ってごめんね、メイ」 あらら? 夫様もご機嫌斜めなよう。 ガンガンガン! 「ったく!警備がメンドクセー!魔法が使えるから偉い!なんて誰が決めたんだよ?!あー!全員纏めて縛り上げて海に放り出してえ!!!」 とおそらくドアを殴って開けて入ってきたもう一人の夫様。 ギトスの印象は最悪みたい。 どうしよう…?と思っていたら コンコンコン 「母上父上、メイはいますか?」 と言いながら、アシュレイ様がいらっしゃいました。
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