死ねない彼女

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朧げな月明かりに照らされて、私の瞼は今日も閉じる。 どくどくと溢れ出す液体に、叫び声をあげる通行人。 事故現場?と興奮しつつ写真を撮る野次馬に、救急車を!と叫ぶ居酒屋の店員。 飛び交う喧騒の中で、意識が遠のくこの感覚は、今日で終わりにしたいのよ。 お願い、神様。私を殺して?
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