恋を教えてくれてありがとう

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私は一枚の便箋を手にする。 クリームがかった紙に罫線が薄く引かれたそれに、私の想いを書き綴る。 愛しい人への想いは書き尽くせないくらい深いけれど、その一言へ想いを込めた。 "あなたを好きになれて幸せでした" この想いは過去形にしなければならない。 私はそうしなければ前に進めないのだ。 だけど、最後にあなたの事を想って涙するのを許して欲しい。
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