プロローグ~迫る闇~

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新しい王子がギルガメシュ王国に誕生し、その妃候補にその王子の十七歳年上の少女が上がった。 彼女はギルガメシュ王国の二大貴族の一つのジャンヌ家の次女だった。 しかし、本人が拒否したこともあり、その話は白紙に戻った。 その後、第一王子が学園に登校中に何かに襲われるという事件が起こり、さらに、第二王子は毒殺されかけ、誕生したばかりの第三王子は誘拐されかけた。 第一王子はその場にいた二大貴族のもう一つのマルタ家の長男によって救われ、第二王子は毒見で発覚、第三王子はたまたま個人的に第三王子を見に来た総帝によって防がれた。 しかし、その犯人がはっきりしなかったこともあり、もしもの事態を想定し、王族と二大貴族は自宅学習という形を一年間とることになった。 一年後、ようやく安全であると考えられたため、第一王子のユウティージュ・ギルガメシュとマルタ家の長男、ハルトゥクス・マルタとジャンヌ家の次女、カスミュール・ジャンヌの学園生活が再開されることとなった。 ―――――「これはまだ、始まりにすぎぬ」 誰かがそう世界の隅でつぶやいた。
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