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あんぐりしていると白亜はすかさず全裸になり、それを見てミサキが悲鳴を上げる間もなく、ピンクシャドウのバトルスーツを着る。
「ほら、これじゃ女性に見えないでしょ?」
「え、ええ」
白亜はスーツの横のファスナーを開き、腰回りに補正用のクッションを入れ、胸のあたりにも柔らかそうな水風船のようなものを詰め込む。
「どう?」
「うわー! なんてボンっキュッボンッ!」
「俺たちみんな男だから出来るだけ女性に見せようとした結果、ちょっとやりすぎちゃったんだよねー」
「やりすぎですか? なんか女性にとって夢のような身体つきだし、男性も好みじゃないかと」
「いやあ、こういうの好きなやつメンバーにいないかなあ。日本でいると特にこの身体は大味すぎるなって思ったよ」
「そうですかあ」
またあっという間にスーツを脱ぎ、全裸になった白亜は今度はなかなか服を着ようとしない。
「あ、あの、ふ、服を早く」
手で目を隠しながら白亜の服を拾い差し出す。もちろん指の隙間からチラチラ盗み見はしている。
「ん? 着るの? せっかく脱いだのに。そこのドア開けるとシャワー室だよ」
「え? シャワー?」
「うん。とりあえずやることやろうって言ったじゃない」
「えっと、その、あの」
確かにそう言われて白亜の部屋に入ったので、ここまできてダメですとは言い辛い。しかしピンクシャドウの正体を知り、とくにムードも何もなく、いきなりやろうと言われてもミサキには心の切り替えが難しかった。
「じゃ、脱いでるし先あびてくるねー」
ポカンとしているミサキに全くお構いなしの白亜はシャワーを浴びに行った。
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