美味しいものは幸せを運んでくる

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今日の夕飯はビーフシチュー! 野菜切って煮込んでルーを入れるだけ簡単! 普段はもうおしゃれな料理を作っているのだけど今日は疲れたので簡単な料理にしてみた。 おしゃれな料理例えばカルパッチョとかマリネとかかな? 基準がよくわかんないけど…… そんな訳で今日の夕飯は手抜きだ。夕食の話とは全く関係ないけど……私の兄は家と外では口調が違う。本当に信頼した人でないと口調を崩さないのが私の兄だ。その経緯についてはまぁ追追かな。 でも久しぶりに兄の猫被りモードを見たから少しおどろいた。 それより、今日のあのケーキは美味しかった。ノートに書きたしておこう。私は自分が美味しいと思ったものについてはノートに書いて残しておくことにしている。自作の絵付きで絵の自身はあまりないけど、人に見せるものでは無いし、いいかって思っていた。 まぁ兄には「お前今日の料理手抜いたな」 とか言われて若干イラッときたが、 「もんくあるなら自分で作れば?」 と言ったら黙々と食べていた。兄は料理が出来ないからね。自分でも作ればいいのに……料理は私が全部作るっていう宣言をしたから仕方ないけどね。そのせいで学校の友達とは一緒に出かけた記憶が無い。 たまには友達と出かけたいけどそんなわがままは言えない。 だから、私はいつも家に帰って家の仕事をするのが決まり事のようになっていた。  そんなある日のこと、私はいつものように買い物に出かけるとケーキ屋のお兄さんと偶然会い、なぜか家に招待されることに…… 私は断ったのだけれど、どうしてもお願いしたいことがあると言われついて行くことに でもついて行かなければよかったと後悔することになる…… 私がケーキ屋のお兄さんに黙ってついて行っているとお兄さんが話しかけてきた。 「急にごめんなさい! いつも見かける常連さんがいて嬉しくてそれに君に頼みたいのことがあるのは本当だよ? 自己紹介がまだだったね僕は夕凪楓( ゆうなぎかえで)と言うんだよろしく」 夕凪ってどこかで聞き覚えがあるような…… 私は思い切って聞いてみることにした。 「もしかして夕凪梓( ゆうなぎあずさ)くんと何か関係がありますか?」 「梓のこと知ってるんだね? もしかして梓から話聞いてるの? それなら話早いよね?」 と質問を次々とかさねてくる。その勢いに圧倒されてしまってたが何とか返事をした。
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