美味しいものは幸せを運んでくる

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私は少し違和感を感じで兄さんに問いかける。 「兄さんと夕凪くんって知り合いだったの?」 「お前何言ってんの? お前と梓は幼馴染だろうがってお前は覚えてないか女だと思ってたのかもしれないな。昔遊んだろう?」 「え? あの子が梓くんだったの? 全然きづかなかった……」 そこに梓くんが入ってくる。 「やっぱりきづいてなかったか。まぁ、僕も学校では夏希ちゃんに話しかけないようにしてたしね。中学のとき、偶然君が先輩たちにからまれているのをみかけて秀先輩を呼びに行ったの僕なんだ。だから楓にも人に囲まれるのは苦手って言っておいたはずなのにあんなに呼びやがって……あいつは人の話基本聞き流しているんだ。でも僕は直ぐにわかったよ。うちのお店に来てくれているのが夏希ちゃんだって僕は基本は厨房にいるから接客は出来ないんだけどね」 「え? あのお店のケーキ梓くんが作ってるの? あの美味しいケーキを?」 「そう。だから、夏希ちゃんに新作ケーキの味見役を頼もうかと思っていたんだ。ケーキ食べたあと何か書いてる様子だったし……もしそれが感想だったりしたら今後の参考になるかと思って」 そう言われたので私はおどろいた。 まさか梓くんがあのケーキを作っているとは思っていなかったから。
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