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かわいい ねぇ、かわいいよ すごく、かわいい
ぽろぽろ ぽろぽろ ぽろぽろと。
音の粒が、次から次へと溢れて止まらない。
耳朶を齧って、項を舐めあげ、膨らんだ乳嘴を弾いて、腫れ上がった性器を握り込む。
ゆるゆる ゆるゆる ゆるゆると。
ぬるつく体液を指先に絡めて、弱い力で擦り上げて。動きに合わせて漏れる、甘い吐息と嬌声が、互いの劣情を煽る。
「ッ、ぁ、は……ね、なお、と……」
強請られて、赤々とちらつく舌に魅入られる。
「ダメ、……まだ、だめ。──此処から出たらちゃんと……」
一瞬、視界が揺らいだ。ぐにゃりと曲がる目の前の雪肌。すぅ、と引いていく己の意識をどうにか引き戻そうと、大きく瞬きを一度する。ひゅ、と小さく喉が鳴った。
二人で此処に閉じ籠もってからどのくらい経っただろう。
蒸気で曇る鏡、もうもうと立ち込める湯煙──身体が冷えては元も子もないと、カランの口を開いたままバスタブに熱めの湯を流し続けていた。
バスタブの縁から溢れた湯は、しとどに流れ続け、タイルの上を濡らしている。熱気に当てられた額から、ひたりと伝う一筋の汗。
この感覚を、知っている。
あ……ヤバイ……。
ぐらり。
身体が大きく振れたのと同時に、俺は膝を折った。縋ることすらままならず、意識が沈む。
ばちゃん──。
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