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今日は私の第1志望の大学の入学試験日だ。
朝、少しの緊張と共に目覚めた私は自分の部屋のカーテンを開け、外の景色を見た途端、溜め息と共に思わず呟いた。
「……天気予報の阿呆。思いっきり当たってるやん」
2日間ある試験のうち、初日の今日は数日前から大寒波が来ると予測され、昨晩から大雪予報が出ていた。
朝起きたら辺り一面、雪景色だ。
依然として、牡丹雪と思われる比較的大きな雪が降っている。
鉄道各社は昨日から計画運休や間引運転の発表で、この大雪に応じてはいたが、大学の入学試験自体を延期するのは日程的にもかなり厳しかったらしい。
試験開始時間を遅らせることで対応することが昨夜中に大学のホームページ上で発表されていた。
再度、ネットで確認したが、やはり昨日発表されたことに変更点は無さそうだ。
(……案内と受験票を入れたクリアファイルも持ったし、筆記用具も持った!手袋もOK!お弁当も水筒も持ったっ!忘れ物無しっ!よしっ!大丈夫!!)
出発する前に何度も何度も、荷物の確認をする。
「……ねぇ、月ちゃん。車で送っていかなくても大丈夫?お兄ちゃん『車出しても良いよ』って言ってくれてるけど……」
心配した母が玄関先で私に声を掛けた。
「……うーん、車の方が時間読まれへんからヤバそうな気ぃする。これだけ雪降ってたら事故も怖いやん。高速も通行止めになってるかもしれへんし、京都市内で渋滞に捕まったら最悪やし……」
「それもそうね……。じゃ、頑張って!いってらっしゃい!」
「いってきますっ!」
こうして、今日受験する他の受験生達同様、電車が間引運転する中、私は必死に現地へと向かった。
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