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帰省
今日は、久しぶりにあいつが帰ってくる。日にちが決まってから今日まで、待ちきれない気持ちでいっぱいだった。
今だってずっと、バス乗り場であいつを待ってそわそわしている。
やっと会える、という気持ちと、不安な気持ちとが交錯している。
会えるのはうれしいけど、前と変わっていたらどうしよう。そりゃあ、メールやLINEでやりとりはしてるけど、現実で会うのはやっぱりちがう、と考えてしまう。
もういっそ、このあたり一帯に隕石が落ちて、俺ごとなにもかもなくなってしまわないかと、そんな馬鹿なことまで考える。
かと思うと、ちょっとバスが遅れているだけで不安になる。もうバスが着くはずの時間なのに、あいつの身に、なにかあったんじゃないかと。
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