貮。流石のボクでも、それはない。

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泰と話して気分が楽になったのは良かったんだけど、入学式によくある(?)学園長の長い話で講堂に長時間いる状態なのは、気分が絶賛萎え萎えしてる。 それにしても、泰パパンは見た目麗しい学園長で、見た年齢は大体23歳ぐらい? まあ、実年齢38歳だし、若いのは変わんないか。 もう少しで四十路が見えてるけども。 青年にも見える泰パパンも低身長で、制服を来て歩いてたら案外バレないかもしれない。 そんな泰パパンは長話が好きなもんで・・・。 今のでざっと1時間。 まあ、私情を挟んだら最低5時間は話してしまうので、ある程度耐性の着いたボクには辛くもない。 あ、気分が萎えてるのに辛くないっておかしいと思った? 残念。 気分”が”萎えてるだけであって、話を聞くのは別にそんなにも辛くない。 最長10時間(昼食含み)も長話を聞いたボクだ。 1時間なんて、一瞬。 でも、大人数の居るこの講堂にいるのはムリ。まじ無理リンゴ。 ・・・シナモンパウダーのかかった焼きリンゴ食べたい。 美味しいよね。 そんなこんなで終わった長話。 周りを見てみると、気分が悪そうな生徒が多々。 今でも倒れそうなので、是非保健室に行ってもらいたいものだ。 確かに、4月なのに結構暑いよね。 そういや泰から聞いたけど、講堂のクーラーが故障して使えないんだったけ? お金持ちの坊ちゃん達にはつらたんだったかな? ボクは別に慣れてるけど。 そんな生徒たちの気もしれず、入学式はさくさくぱんだの様に進み・・・。 クラス分けがプロジェクターで白い壁に映された。 ボクは頑張ったおかげで首席を取ったので、勿論1-S。 同じクラスにも泰の名前があったので、少し安心した。 だって、知らない人だらけだと寂しいっしょ?
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