貮。流石のボクでも、それはない。

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王道学園でのあるある(?)クラス分け。 大体は学力と家柄で決まる。 学力、家柄どっちもいい生徒はSクラス。 学力はいいけど家柄が格下の生徒はAクラス。 学力、家柄の両方が普通の生徒はBクラス。 学力が少し悪く家柄が普通の生徒はCクラス。 Cクラスと同様の生徒でも、素行の悪い生徒はDクラス。 金持ち坊ちゃんに素行の悪い生徒なんて居るもんかねぇ・・・。 と思ったら普通のクラスよりちょっと少ないくらいには居ました。ハイ。 ――――――――――――――――――――― クラスに入ると、結構騒がしかった。 学力も家柄も高い生徒ばっかだし、静かに読書をしてる生徒の方が多いかと思ったけど、結構皆ワイワイしてる。 ま、そりゃそーだよね。 小等部から皆同じだし、転入生の方が珍しいっちゃ、珍しい。 「いやー、コトが勉強頑張ってくれて良かったー。」 「その棒読みを辞めたらボクも素直に喜ぶよ。」 「えー・・・なにそれwww」 ちょっとした雑談をしようと泰と話し始めた矢先。 「「「「キャァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」 可愛らしい女の子の黄色い声・・・ではなく、野太い男たちの悲鳴に近い歓喜の声が聞こえてきた。 うっさい。 やめてくんなまし。 「うそ!」 「字羽根様と一緒?!」 「マジかよ!!!!」 「てか、字羽根様の隣にいるヤツ誰?!」 「転入生か?!なら、転入生×字羽根様・・・いや、字羽根様×転入生か!」 次々に喋るのやめてくんなまし。 てか、最後のヤツやめろ。 ボクらでCP作るより、腐レンズになって泰とボクとチーム作ってヒューマンウォッチングしよ! うん。まあ、コミュ障なボクには話しかける事なんてムリムリ☆ あー。 担任のてんてぇはホスト感半端ないてんてぇかなぁ・・・。
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