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嫌われた王女
お父様とお母様は、私を王女にしたくないようでした。
しかし、私が国王の娘であることは民に周知されております。
王女であることは紛れもない事実となっていたのです。
お父様とお母様が私を嫌う理由は単純でした。私が綺麗ではなかったのです。
社交会や民の目に触れる場で、私を皇族の一員として公にするのを拒否されたのです。王女が成人したら必ず行う皇位継承式も、人の目に触れない場で行われました。
正式な王女にはなれないと、お父様から直接告げられた17歳の時、私の妹であるティアのサポートをする任を命ぜられました。
私の妹は私と違い麗しき王女でした。私にとっても、自慢の妹でございます。
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