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「夜カフェ 流れ星」
交差点が眠りについて
ど真ん中のデジタル時計が9時を知らせる頃
大きなデパートを右に曲がって
5つ目の街灯を過ぎた頃
ぽつんと それは現れます。
ドアを開けると 黒猫ぬるりとご出勤。
おはよう。今日もよろしくね。
そうして頭をひとなですれば 彼女はちょこんとカウンターへ
看板娘のプロ意識 光る両目が物語る。
さてさてこうしちゃいられない。
私も準備をしなくては。
天井から星屑アートを降ろし
窓から上弦の月が顔出して
淡い光を 一握り
あなたの魅力から 拝借します。
OPENの札を くるりと回せば
そこから先は 別世界
カフェ 流れ星
開店いたします。
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