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捕まる
着ていた服が床に捨てられ、血が壁に付いている。
怖くて怖くてたまらなかった。
俺は自分の部屋でガクガクと蹲っていた。
その時……
ガチャ。キィィィ。
鍵が開けられて、扉の軋む音が聞こえた。
トコトコと足跡が聞こえる。
しかし、人間ではない様な足音だった。
ドス、ドス。
足音は俺の部屋の前で止まった。
バギィッ
扉の鍵が壊されて、扉が開く。
そこから、茶色い毛で覆われた胸の大きな狼女が現れた。
彼女のグーパンチが俺の腹部に捻じ込まれる。
口から血を吐き出して、気絶してしまう。
◇
目が醒めると静かな牢屋にいた。
首と手足を鎖で繋がれている。服は着ていない。
向かいの部屋には大輝が居た。
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