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「自殺の瞬間、しにたいと思ったときは、心の底ではいきたいと思っているのだろう。いきたいと思ってたときは、心の底ではしにたいと思っているのだろう」
今、遺書をかいているが、どうしよもなくもっと生きたいと思っている。だから、僕はしのうと思う。
あぁ、心の底からうれしい。
ついでに、言っておこう。これを読んだ君は、僕と同じ病気にかかるだろう。生と死を僕が混ぜたばかりに。
今、巷で流行っている天邪鬼病。そうだ、天邪鬼のように全てが逆になってしまう。自分の意思までも。
だけど病気になったら、たのしいことがいっぱいだよ。だから僕は、君に病気をうつした。それが僕の目的。
これで僕は病気から解放される。これでやっと、僕は嘘を付いていると言える。
だけど僕は既に、屋上を下から見下ろしている。
自分の血と一緒に。
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