4、今夜こそ!!

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 ぐううっと、私のお腹が豪快な音を立てた。  明人さんは驚いた顔で私から顔を離す。  恥ずかしくなって、私はおずおずと言い訳を口にした。 「お腹がすいちゃって……」 「今、何時?」  明人さんはサイドテーブルの照明を点灯し、デジタル時計を見て「9時か」と呟いた。  本当は、私たちは午後から映画を見ていた。  そして以前みたいにキスの流れになって、そのまま寝室に連れ込まれて、今の時間になっている。 「待ってて。何か作ってあげる」  そう言って彼は布団から出て立ち上がった。  一糸まとわぬ姿で!!! 「きゃああっ! 明人さん、服着てください!!」  慌てて布団をかぶって見ないようにしたら、彼にいきなり布団をめくられた。 「何を今さら。散々俺の裸を見ただろ?」 「で、でも……薄暗かったし、それに……夢中だった、から……」  裸を見ている余裕なんてなかったよ!!! 「夫婦なんだから恥ずかしがらなくていいよ」  彼はそう言って私の頭をくしゃくしゃと撫でた。  夫婦。そっかあ、夫婦なんだよね。  今さらだけど、ようやく結婚した実感がわいてきた。  だけど思い出すと恥ずかしくて、しばらくはまともに彼の顔が見られなかった。
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