あの時は気づかなかった……

どうして……

同窓会場所に付き

会場を見上げる紘子

『ふぅ〜』とため息をつく………

すると
後ろから
聞きなれた声が聞こえてきた……

笑いながら友だちと話している姿

高校の時と変わらない………

目の前に雅也がいる………

すると
紘子の方をパッと見て

自然と目が合った………

そして……
紘子に近づいてきて……

『紘子久しぶり。』と微笑む雅也

その行動に唖然とする紘子

その顔を見て
『クスクス。紘子。大丈夫？？』と笑う雅也

その言葉にはっとして
『あっ・・大丈夫っ！！』と応える紘子

『相変わらずだね。変わってないな。』とホッとしている様子

『雅也は元気にしてたの？？』と聞き返す

『あぁ。元気にしてたよ。』と笑う雅也

『えっと。その・・あの』と戸惑う紘子

『あっ紘子。ごめん。また、後で話しよう。ちょっと先生と話してくる』と紘子の肩をポンっと叩き離れていく雅也

『うん。いってらっしゃい。』とそのまま雅也をずっと見つめている紘子……