チュールとレースとベルベット【差分】

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 悪い話じゃない。  だが、海斗の家に二人きり、という点が問題だ。 「レイプ魔の名は、返上しますから! 指一本、触れませんから!」 「そこまで言うなら……」  尊はその話に乗った。  せっかく買った女子制服、あの一回だけしか着ていない。  しかも、忌まわしい記憶付きだ。  それを、払しょくしたかった。  海斗も、一緒に食事を摂りながら会話をしてみて解った。  こいつは、性根の腐った奴じゃない。  そんな彼の、名誉挽回もしてあげたかった。  何より、気兼ねなく女装できる、という言葉になびいた。  そんなこんなで、翌日ドキドキの放課後がやってきた。
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