チュールとレースとベルベット【差分】

7/30

79人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
 制服のネクタイが赤い所を見ると、彼らはどうやら2年生だ。  何か巧い言い訳を、と尊が考える間もなく写真を撮られていた。 「削除しろ。見世物じゃないぞ!」 「見世物じゃなかったら、何だってんだよ」 「男のくせに、スカートかぁ?」 「副会長様は、女装好きでした~」  ぎりりと歯を噛む尊に、海斗は画像をちらつかせながら提案してきた。 「俺の言うこと聞いてくれるなら、削除しますよ。斎藤さん」 「何だ、行ってみろ」 「ヤらせてくれませんか? その格好で」
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

79人が本棚に入れています
本棚に追加