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001
始まった。
赤いカーテンが自動で左右に開く。開いた先には猫の全身タイツを履いて、メイクをしている女性が1人居た。
女性の隣には大きなナイフを持った人間が居る。
「逃がさないよ」
「やめて!」
人間の男は、猫の首を掴んで持ち上げる。
「やめ……て…………」
猫の身体が だらんと崩れ落ちる。
其れから1時間半程経った後、劇は終わった。
格好良い!
そう思えた。
僕は白山久留。まだ14歳の中学生の男子であり、有名な劇団の劇団クローバーに憧れを抱いているのだ。
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