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始まった。 赤いカーテンが自動で左右に開く。開いた先には猫の全身タイツを履いて、メイクをしている女性が1人居た。 女性の隣には大きなナイフを持った人間が居る。 「逃がさないよ」 「やめて!」 人間の男は、猫の首を掴んで持ち上げる。 「やめ……て…………」 猫の身体が だらんと崩れ落ちる。 其れから1時間半程経った後、劇は終わった。 格好良い! そう思えた。 僕は白山久留(しらやま くる)。まだ14歳の中学生の男子であり、有名な劇団の劇団クローバーに憧れを抱いているのだ。
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