こんだけ恥ずかしい思いをしているんだから、早くしてよね

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1.恥ずかしい思いⅠ 初めまして、私のお名前は影山春香【カゲヤマハルカ】で 年齢19歳、影山邸のご令嬢をしています。 ご令嬢と言っても大したことじゃありません。 そんな事より私には幼馴染がいます。 幼馴染のお名前は影谷雅也【カゲタニマサヤ】で 年齢19歳、フリーターです。 この幼馴染である雅也が今は影山邸に遊びに来ているのです。 そして今は雅也とお話をしているんですがとんでもない事を言われた。 「なぁ、春香、下着姿になってくれないか?」 「嫌よ、恥ずかしいし、無理ね」 「頼むよ、お願いします、春香」 「しょ、しょうがないわね」 私は幼馴染である雅也の言う事を聞く事にした。 衣服を脱ぐと私はパンツとブラジャーという格好になる。 「さすがだ、春香、良いパンツとブラジャーをつけているんだな」 「あ、あのね、恥ずかしい思いをしているの、早くして」 「早くしてとは何だ? じっくりと眺めさせろ」 私はどうしてこんな恥ずかしい思いをしないといけないのかな。 いくら幼馴染と言えど、こんな格好は嫌だ。 恥ずかしい格好をしているんだから、雅也にも同じ思いをしてもらわないと 私自身が気が済まない。 どうすればいいのか、ぜんぜんわからない自分がいる。 「雅也、私がこんだけ恥ずかしい思いをしているんだから、雅也も 何かしてよ」 「俺がそんな事をするわけがないだろう」 「そんなの不公平よ、雅也も何かして頂戴」 「出来ない事は出来ない、諦めるんだな」 私だけ恥ずかしい思いをしているのはおかしいじゃない。 こうなったら衣服を着るしかないわね。 私は衣服を着ると恥ずかしい思いから解放された。 「衣服を着たのか、もう少し眺めていったかったな」 「はいはい、満足したんでしょ、もう下着姿にはなりませんからね」 「そっか、それは残念だ」 しかし、何でまた雅也は私に下着姿になってくれと言ってきたんだろう。 正直、私にも理解できていない。 それにしても私と雅也って幼馴染から前に進んでないのよね。 これといってお互いに大好きでもないし、本当にごく普通の感情しかない。 私もお付き合い出来る人が欲しい。 そんな人は今はいないし、考えててもしょうがないよね。 私の人生って何なんだろうね。 これから私はどうすればいいのでしょうか。 結局、この後も私は恥ずかしい思いをする事となった。 恥ずかしい思いをするのは私ばかりで幼馴染である雅也は 恥ずかしい思いをしていない。 これは本当に良くない状況。 雅也に言ったところで恥ずかしい思いをしてくれないだろうし、 言ったら言ったで私に全部返ってくる。 そんな事になるなら素直に私が恥ずかしい思いをすれば いい事だとわかりました。 私は雅也のおかげで恥ずかしい思いをしてはいるけど、 毎日が楽しいので満足している。 雅也……いつもありがとうね……。
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