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私も聞きたいのは、やまやまなのだ。
なんだかんだ言って、ココロの推理ショーは気に入っている。
しかし、学校のルールには従わなければならない。
「そうですね。ただ、おそらく『おたんこなす』、『勉強しろ』なのでしょうが、何故『おたん○な○』、『勉強し○』というように、変な場所に伏せ字を使ったのか、というところまで行きたかったのですが」
残念そうに肩を落とすココロ。
「まあ、明日の楽しみにとっておけ」
「はい」
ココロは頷くと自分の席に戻っていった。
「さあ、お前らも席に着け。ミオもほらぼっとしてんなよ?」
私はそう言い、ミオのツインテイルの髪を避け、背中をポンと押した。
「緑川先生……セクハラ」
ミオはボソッと呟く。
まったく、いつもいつも。どこで覚えたセリフなんだか。
ミオはこうやって、担任である私を困らせている。
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