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翌日――
私は、職員会議が終わると同時に一年ニ組に向かった。
ホームルームにはまだ早すぎるが、きっとはじまっているはずだ。
ココロの推理ショーが。今度は、虚構でも妄想でもない。本物の推理が始まる。
教室につくと、今まさにココロが教壇の前に立ち、推理ショーが始まろうとしていた。
ココロは私に気付くと一言。
「緑川先生、止めますか?」
「いや、続けてくれ。私はココロの推理を聞くために早く来たんだ」
教室内で犯人捜しなどもっての他だ。だが、どうしても聞きたかった。
昨日の放課後どれだけ探しても見つからなかったミオのカバン。それがどこにあるかだけでも。
私は教員用の椅子を持ち教室の一番後ろに座った。
さあ、聞かせてくれココロの推理を。
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