1278人が本棚に入れています
本棚に追加
一条家が歩くと数々の家の者が道を開ける
スッと横を通り過ぎれば無意識に息を止めてしまう程の圧がある
通り過ぎて暫くして我が子に五大家の話をする始末
これは長男、次男が入学してくる時も同じであった
しかし今年は少し違う
彼らが息を止めるのは決して圧だけでない
あり得ないものを目にしたから、謂わば驚きのあまり無意識に息を止めていたのだ
三男 湊を父 司が抱き抱え歩いているからだ
幾ら家族とはいえ、溺愛しているとしても外でそれを見せるというのは舐められる
威厳というのは上に立つものにとって必要
後ろを歩く匠、蓮は司に負けず劣らず堂々と存在感があるもののひたすら眠る湊
そのまま一条家は周りなど眼中に入れずホールに向かうのではなくこの学園の長 学園長の部屋へ向かった
最初のコメントを投稿しよう!