彼が噂の眠り姫

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…………煩い いつもならまだ寝てる時間に起こされ何処のか知らない制服を着せられあっという間に車に乗せられた そして車の少しの揺れに酔いしれながら寝てた どんどん脳が動いていく感覚にもう起きるのか…なんて他人事のように思いながらゆっくり目を開けるとふんわり匂うバニラの香り 「あら、おはようございます湊様」 「…らんちゃんおはよ」 目を擦りながららんちゃんこと乱菊さんに挨拶をして辺りを見るとそこは何処かの部屋で何故か目の前で父と兄達とふーちゃんが正座してる らんちゃんを見るけどニコッと笑うだけで何も教えてくれない よく分かんないけどらんちゃん良い匂い… 「ら、乱菊湊も起きたしそろそろ話を進めたいのだが」 「そうですね。四人ともさっさと席に戻ってください」 「「「「横暴だ」」」」 ぷるぷると足を震わせながら席に着く四人 まぁ日本にいても正座する習慣なんてないもんね 何とか席に着いた四人を確認しらんちゃんが資料を僕に渡してきた
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