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八重子は踊る。
お狐様をお見つけするために……。
さらさらとした雨が
八重子の頬を撫でる。
八重子は踊る……。
そして、ふっと気付いた。
森の入り口に白い着流しを着た銀髪の細目の青年に。
倒れかけた稲穂が一陣の風が誘うかのように真逆に倒れ……。
八重子は微笑む。
彼だ、彼が私のお狐様だと
村の者ではない観客等多数いるが
何故か確信出来る。
八重子は踊る
お狐様をお見つけするために。
八重子は月明かりの下で踊る
お狐様を見つめて。
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