問題編

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 本当に甘くておいしい。  きっと砂糖の量が絶妙なのだと思う。 「だひょ? ふぁんふぇいほめふぁははほはひ……」  でしょ? 丹精(たんせい)込めた卵焼き……はあ。  わたしは愛に注意する。 「こら。愛。ちゃんと飲み込んでから」 「ふぇい」  愛はそういうと――ごくん。と頬張っていたおにぎりを一気に喉に流し込んだ。 「あたしの自信作! 伝説の黄色い卵焼きだあ!」 「卵焼きはもともと黄色いだろ?」 「黄金の卵焼き!」 「もう遅い」 「ぷう」  この2人の会話は楽しそう。  自由奔放(じゆうほんぽう)な愛に、気遣いがうまい心。  とてもお似合いな二人。少し妬けてしまう。  
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