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「服はおまけしたのかぁ。けど、あれはちょっと生地が薄すぎない?特にパンツ」
「仕方ないでしょ、元はシールなんだから。あいちゃんだって、昔はバンソーコーやシールで隠してたでしょ?」
「だってぇ、楽だったんだもん」
「ズボンだったからだよね。それがスカートだったらどうするの?しかもスパッツ無しで」
「…弁解のしようもありません」
歌音と藍良は喜ぶ少女の姿を見てふざけ会う。しかし、気持ちは複雑だった。
何故なら、これは日常茶飯事の出来事で、いつも見てきた光景だからだ。
「この州も、『戦争』…がなかったら、もっとよかったのかなぁ…」
「だね…本当許せないわ。『ニホン』を…ううんジパングを、『国』じゃなくしたんだからね…」
藍良は、怒りに震えた。
「あんな法律を、立てさえしなきゃ…!」
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