一:練成者達の出逢い

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 「服はおまけしたのかぁ。けど、あれはちょっと生地が薄すぎない?特にパンツ」  「仕方ないでしょ、元はシールなんだから。あいちゃんだって、昔はバンソーコーやシールで隠してたでしょ?」  「だってぇ、楽だったんだもん」  「ズボンだったからだよね。それがスカートだったらどうするの?しかもスパッツ無しで」  「…弁解のしようもありません」  歌音と藍良は喜ぶ少女の姿を見てふざけ会う。しかし、気持ちは複雑だった。 何故なら、これは日常茶飯事の出来事で、いつも見てきた光景だからだ。  「この州も、『戦争』…がなかったら、もっとよかったのかなぁ…」  「だね…本当許せないわ。『ニホン』を…ううんジパングを、『国』じゃなくしたんだからね…」  藍良は、怒りに震えた。  「あんな法律を、立てさえしなきゃ…!」
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