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「どうも、ご協力ありがとうございま~す。ですが、重ね重ねすみません…」
ナイフ男は、少年の体をまじまじと見て、そのボロボロの服をピラピラさせるや…、
「…このままではちょっとやり辛いのでぇ…死刑囚を丸裸に剥いちゃってくださぁ~い!」
ナイフ男のその言葉に、仲間の二人はにんまりし、
「うぉ、ハダカか?」
「ま、いいんじゃね?戦時中はコイツもスッポンポンだったろうし」
アシスタントとなった二人の男は、少年の着ていたシャツを破り、ズボンと下着を脱がしていく。
「おやおや、この死刑囚はどうやら口答えも抵抗もしてこないようですねぇ…」
ナイフ男の見かけ通り、少年はやはりジタバタすらせず、ただ男達に身ぐるみを剥がされていく。
「…お~し、終わったぁ~」
一糸纏わぬ姿にされた少年の、体の所々からは骨の形が浮かんでおり、男達の暴行の跡が生々しく残っていた。骨折も複雑骨折とまでは行かず、男達もまだ殴り足りなかったのか「あ~、もうちょいとやっとくべきだったかぁ」と、口を開くなど後悔する仕草を見せた。
ーボロン。
「うわっ、起つ前から立派かよ…」
「多分俺らのと同じくらいデカいんじゃねぇか?」
男達は、ダラリと垂れた『ソレ』に響めく。
少年の下腹部にぶら下がっている『ソレ』が太さ二~三センチに直径十五センチ、二つの玉が入っている袋もピンポン球大と、痩せ細った体に似合わず、太く立派で大きかったからだ。
「永久保存版じゃねぇかよ、みんな撮れ撮れ」
男の一人に扇動されるように、次々とギャラリーがスマートフォンやカメラを取り出す。
「おいおい、いいのかよ写真とか、サツにパクられんじゃねえのか?」と戸惑う者もいたが、
「構いやしねぇよ、どうせ旧政府の奴らのせいで法も何もありゃしねえんだ」
「そうだそうだ、文句があるなら、修正党のクソ共に言えってなあ!」
と、カメラを構える男達は返し、一回、二回とシャッターを押し、丸裸の少年の姿を何枚も写真に収めた。
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