つきのうらこうえんであそびましょう

星見ヶ丘(ほしみがおか)の宵空(よいぞら)

　もっと、もっと、技術(ぎじゅつ)を進歩(しんぽ)させて、せめて十年後(じゅうねんご)、この子(こ)が十歳(じゅっさい)になるころまでには、ちゃんと子(こ)どもも安全(あんぜん)にシャトルに乗(の)れるように、そして月(つき)で安心(あんしん)して暮(く)らせるように、私(わたし)たち科学者(かがくしゃ)ががんばらないといけないんだね。

　じゃあ、そろそろミクロフォンを切(き)るね。うん、もちろん、生(う)まれたら報告(ほうこく)するに決(き)まっているじゃない。望(のぞむ)は、私(わたし)とあなたの子(こ)だもの。