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「とても信じることはできませんよね?」
宗方さんの問いに僕は、
「はい 正直信じられません。」
と正直な気持ちを伝えた。
宗方さんが、
「先日、天音さんという方のお手紙を送らせていただきました。
手紙の内容は、天音さんのものではありませんか?」
と質問してきた。
「手紙の内容は、天音のもので間違いないように思いました。」
僕が答えると宗方さんはさらに話を続けた。
「私共の研究施設では常に天国との門戸を開いて、天国に旅立った人と意思疎通を試みているのですが、なかなか成果を上げることはできていません。
そんな矢先、ある日突然天音さんと意思疎通することができました。
天音さんは、影山さんにどうしても伝えたいことがあるらしく、天国に旅立つことはできていないようなのです。
すなわち、天音さんの魂は、まだ現生をさ迷っているようなのです。」
僕はどうしても天音と話をしたくて、
「天音と会話させていただくことはできるのですか?」
と質問すると、
「現時点での研究では、こちらから天音さんに声をかけることができないのです。」
と宗方さんが残念そうに話してくれた。
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